飯DOKI チョップスティック

 「お金を払ってお店に入って、そしたらまったく好みのタイプじゃない女の子しかいなくて、でもせっかくだしお金がもったいないからそのまったく好みのタイプじゃない女の子にイカせてもらった」、楽曲を通じて私がそんなアンビバレンツな感覚を経験できるとしたら、それは安倍さんの楽曲でイカせてもらった時なのだろうと思いますが、いかんせん安倍さんには今までイカせてもらったことがないため、それにもっとも近いであろうココロカラダうらはらな快楽を味わわせてくれるのは、恐らくはこの子たちなのだろうと思うわけです。

 安倍さんに、もとい、まったく好みのタイプじゃない女の子にイカせてもらう屈辱と快感、というよりも「違う、オレはそっちのマニアじゃない! 信じてくれ、オレはノーマルなんだ!!」てな感じの心の叫びを叫んでるフリしてニヤニヤしながら天国へ逝く、みたいな。よくわかんないけども。とにかく心地良いのです、世間の目を憚りながらこっそりと聴くぶんには。
 もっとも気持ちよくイケるのは『That's the POWER』ですかね。『夏DOKI リップスティック』じゃなきゃイケない方は、この手のマニアの中では比較的まともな部類に入るとは言え、やっぱりちょっと人目を忍んだほうがよさそうです。