りんねが入った魍魎の匣を背負った私が来ましたよ

 カントリー娘。というユニットはデビューしてからこの方、独立したヴォーカルユニットとしては一度たりとも機能したことがなかった。始まった途端に終わり。あるいは終わりを前程とした始まり。これはカントリーが背負った業のようなものだ。
 しかし現在の3人は、歌はともかくチームとしての魅力を湛えていた。「もしかしたら…」と闇雲に期待させてくれるものがあった。故に二人の離脱は残念でならない。
 もはやカントリーの名の下に新メンバーを募集する意味もないだろう。この終わりから何が始まるのか。