( ‘.∀‘)<スケマンデカァ〜!?

 いやそんなわけない、もちろん『スケバン刑事』ですご免なさい。
 つーことで見てきました。なかなか面白かったですよ。ステージや歌番組で見る松浦が今や美空ひばりを思わせる姉御的体脂肪を身に纏ってしまったのに対し、この映画の中の彼女は凛とした孤高のヒロインになり切れていた気がします。また、"ヨーヨーに不慣れな麻宮サキ"という設定もちょっと新鮮。ただまあ後半ではいつの間にか上手くなっちゃってるんですけどね。
 尤も誉めてばかりもいられず。爆弾をメインのモチーフとした作品であるにもかかわらず、爆破シーンの大部分がCG処理で済まされていたのは興醒めでした。冒頭の大谷さんが爆死する展開に「渋谷の真中でどうやって爆破シーンを撮ったんだろう?」とワクワクしながら見てたらCG(しかもかなりマンガチックな処理)で、映画に対する期待感が薄れてしまったのは事実です。
 深作監督の作品は初めて見ましたが、親父さんとは作風が全然違うんですね。せっかく丸山昇一にシナリオを委ねておきながらあまりセントラル・アーツらしさが感じられなかったのは良くも悪くも監督の個性によるものかと思います。個人的には石井隆の演出で見てみたかった。
 ところでこの映画、煙草の扱い方が結構ラフで嫌煙家の皆さんの神経を逆なですることと思いますが、あれはサキの母と吉良との関係を偲ばせるための小道具だったということでご勘弁ください。