“本気な朝”と書いて“マジアサ!”(嘘)

 またも我らが女神が降臨しましたよ。つっても今回は限りなく通常営業、別にヤスが出てたからどうってこともありませんでしたが。ちなみに私が選ぶ“千葉と言えばなに?”はホテル三日月(幼少の頃ここのプールで溺れた)、“日本の男性ヴォーカリストNo.1”は候補50名の縛り無しで細野晴臣さんです。エロティックでございますですよ。

パープルウインド

 『セカンドモーニング』の頃のメンツで唄ったらしっくり来そうな曲ですね。などといきなり読む気を失わせる書き出しなわけですが、この手の曲に声質の成熟は不可欠だと思うのです。アナクロな歌詞、凡庸なアレンジ、意味不明な言葉(=タイトル)で無理矢理落とす曲構成と、失格要素満載な楽曲だからこそ、シンガーの声質の合う合わないが重要なKEYとして機能するわけで。こればかりは進境著しい吉澤リーダーもお手上げ。彼女は声が軽いのです。高橋・新垣あたりはまあまあ及第点。逆に色々な意味で丸っきり不合格な久住のヴォーカルは2番のフックとなっています。そうやって考えていけば、フリーにすると楽曲を牛耳ってしまいかねない藤本をあえて抑えた意味が浮かび上がってくるのかも。どうせフェードアウトするのなら、ポルタメントのかかったリードシンセ(左手でピッチモジュレーターをコントロールするモノシンセ両手弾き!)には消えゆきながら炎のインプロビゼーションを展開して欲しかったところです。