叛と暗

( ´酈`)( ‘д‘)<♪まがりーかど まがーったなら
( ´酈`)( ‘д‘)<♪おかーねーもちに なれたなら
( ´酈`)( ‘д‘)<♪いーなー

 Wの『あぁ いいな!』。ともすれば「角を曲がったその刹那、懐には金銀小判がざっくざく」という守銭奴の妄想と誤解されがちだが、世の中それほど甘くはない。リスクを冒さずして富は手に入らない。そもそも角を曲がったそのときは、探偵と正面衝突するものと世間の相場は決まっている(注:ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』参照)。
 幼き頃の辻加護の目に、時にしらじらしく可愛い子ぶって純真な乙女を演じたかと思えば、時には娼婦のようにみもふたもなく乳を抛り出し股を開いて変幻自在に男を惑わせる梨華ちゃんの存在が、異様に禍々しい魔性のものとして映ったとしても何ら不思議はない。そしてその禍々しい梨華ちゃんが、封印を解いて超弩級の禍々しさを発揮したなら・・・すなわち、「禍梨華」が「弩禍った」そのとき、ハロプロに再び巨額の富がもたらされるであろう。これはその、予言の詩であったのだ。

( ´酈`)( ‘д‘)<♪禍梨華 弩禍ったなら
( ´酈`)( ‘д‘)<♪お金持ちに なれたなら
( ´酈`)( ‘д‘)<♪いーなー

 無論、「弩禍った禍梨華」とは、本日話題のハンとアンを指すものとみてまず相違ない。Wが今も存続していれば決して実現することのなかったであろうこのユニットの出現について、あろうことかWのデビュー曲において詠われていたことに思いを馳せると、Wとはあらかじめ破局を前提としてこの世に生を受けたのか・・・などと筆が滑って感慨深い。

 言葉通りの意味で"最終兵器"であるはずの保田・矢口双頭コンボが使わないうちから使い減りしてしまっている今、叛(吉澤)と暗(石川)にかかる期待は大きい。ぜひとも世間をもう一度、モーニングの方へと振り向かせて欲しい。

 一点だけ誤算があるとすれば、このユニットが成功したところで加護の懐には一銭も入らないことかな。